テトラヒドロキシド亜鉛(II)酸ナトリウムは、テトラヒドロキシド亜鉛(II)酸の塩で化学式がNa2[Zn(OH)4]で表される物質である。

以前日本では、テトラヒドロキソ亜鉛(II)酸ナトリウムと表記されてきたが、IUPAC無機化学命名法(2005)において、配位子の名称の変更が勧告されたため、現在ではテトラヒドロキシド亜鉛(II)酸ナトリウムとの表記が正しいとされている。

概要

両性元素である亜鉛を水酸化ナトリウム水溶液に溶かしたとき、

Zn   2 NaOH   2 H 2 O Na 2 [ Zn ( OH ) 4 ] H 2 {\displaystyle {\ce {Zn\ 2NaOH\ 2H2O -> Na2[Zn(OH)4] H2}}}

このような反応で本物質が生成される。

また、両性酸化物である酸化亜鉛を水酸化ナトリウム水溶液に溶かかしたとき。

ZnO   2 NaOH   H 2 O Na 2 [ Zn ( OH ) 4 ] {\displaystyle {\ce {ZnO\ 2NaOH\ H2O -> Na2[Zn(OH)4]}}}

両性水酸化物である水酸化亜鉛を水酸化ナトリウム水溶液に溶かしたとき。

Zn ( OH ) 2   2 NaOH Na 2 [ Zn ( OH ) 4 ] {\displaystyle {\ce {Zn(OH)2\ 2NaOH -> Na2[Zn(OH)4]}}}

関連項目

  • 錯体

参考文献

  • 『無機化学命名法 ― IUPAC 2005 年勧告 ―』(公益社団法人 日本化学会)

Cu2銅イオンと濃塩酸の反応Cu2+ + Cl copper ion and chloride ion.MTS YouTube

錯イオンとは?命名法や構造、配位子などの意味/覚え方まで詳しく解説

CAS 2554065 SigmaAldrich

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亜鉛(II)テトラニトロフタロシアニン 100043014