SVNS(セブンズ)は、ワールドラグビーが主催する男女併催の7人制ラグビー国際大会。ここでは男子大会を述べる。HSBCが冠スポンサーとなり、現在の大会名は「HSBC SVNS(エイチ・エス・ビー・シー・セブンズ)」「HSBCセブンズ」、12月から翌年の6月まで世界各地を転戦するため「HSBCセブンズシリーズ」と表記される。1999年に男子大会が創設され、2022-23シーズンまでの大会名は「ワールドラグビーHSBCセブンズシリーズ(World Rugby HSBC Sevens Series)」。
大会名
大会名の変遷は以下のとおり。
- 1999-2000シーズンから2013-14シーズンまで:IRB Sevens World Series
- 2010年10月からHSBCが冠スポンサーとなり、2010-11シーズンから2014-15シーズンまで「HSBC Sevens World Series」とも表記する。
- 2014-15シーズン:Sevens World Series(2014年11月にIRBがワールドラグビーに改称したため)。引き続き「HSBC Sevens World Series」とも表記。
- 2015-16シーズンから2022-23シーズンまで:World Rugby Sevens Series または 「HSBC World Rugby Sevens Series」。「Series」は省略もされる。
- 2021-22シーズンから、男子・女子の併催となる(一部大会は男子のみ開催)。
- 2023-24シーズンから:SVNS または「HSBC SVNS」
開催日
例年、11月から翌年5月にかけて、女子大会と会場・日程を同じくし、8か所程度の開催地を転戦する。大会数(開催地数)はシーズンによって異なる(詳細は後述「歴代結果」を参照)。各大会ごとにポイントが加算され、上位チームによるグランドファイナルで優勝が決まる。
2024-25シーズンの開催日程
- 2024年11月30日 - 12月1日:ドバイ大会(アラブ首長国連邦)
- 2024年12月7日 - 8日:ケープタウン大会(南アフリカ共和国)
- 2025年1月24日 - 26日:パース大会(オーストラリア)
- 2025年2月21日 - 23日:バンクーバー大会(カナダ)
- 2025年3月28日 - 30日:香港大会
- 2025年4月5日 - 6日:シンガポール大会
- 2025年5月3日 - 4日:グランドファイナル(アメリカ合衆国、ロサンゼルス)- 総合ポイント上位8チームで実施。
出場国
出場国数はシーズンにより異なる(詳細は後述「コアチームの変遷」を参照)。2023-24シーズンから、男子・女子そしてオリンピックともに、12チーム出場に一致させた。
前年大会で上位となったチームを「コアチーム」と呼ぶ。戦績が不振となると、翌年はコアチームから外れる。
2019-20シーズンでは、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、2020年3月8日の第6ラウンド(バンクーバー大会)までで中断し、残り4ラウンド(4大会)は行われなかった。
翌2021シーズンでは、2ラウンド(2大会)のみ開催された。参加国は16チームから12チームに減り、前シーズンの上位チームの多く(アルゼンチン、オーストラリア、フィジー、フランス、日本、ニュージーランド、サモア)が渡航できず、参加しなかった。代わりに下位大会から香港、ドイツ、チリ、ジャマイカ、メキシコが加わった。イングランド、スコットランド、ウェールズは参加せず、代わりにイギリス代表チームとして参加した。
2023-24シーズンからは、12のコアチームのみによる開催に変更。コアチーム以外の参加はできなくなった。下位4チーム(9位~12位)は、下位大会「ワールドラグビー・セブンズ・チャレンジャー」の上位4チームと入替戦を行い、翌シリーズでは新しい12のコアチームで対戦する。
コアチームの変遷
- 1999-2000シーズンから2003-04シーズンまでは、コアチーム制は導入されていない。
- 2005-06シーズンから2011-12シーズンまで、香港大会のみ24チーム、その他は16チームで行った。
- 2022-23シーズンから、イングランド・スコットランド・ウェールズは「イギリス」チームとなった。
- 2023-24シーズンから、出場チームはコアチーム(12チーム)のみとなった。コアチームではない国は、下位大会「ワールドラグビー・セブンズ・チャレンジャー」に参加する。
「 • 」は、コアチーム。「参加チーム数」はシーズン内の大会のうち最も多い数、または、1大会でも参加したチームの累計。
男子日本代表
は、下位大会。
歴代結果
各シーズンの上位6チームを表記した。
配信・放送
2024-25シーズン現在。
日本
- WEBサイト「ラグビーパスTV」- 配信
- スマートホンアプリ「HSBC SVNS」- 配信
2014-15シーズンでは、男子日本代表がコアチームとして出場を決めたため、J SPORTSで日本大会の生中継放送のほか、録画中継、試合ハイライトの放送が行われた。2020シーズンでは、WOWOWで録画中継された。
その他
出典:
- カナダ - TSN
- ラテンアメリカ - Disney
- MENA(中東および北アフリカ)- Starzplay、RugbyPass TV
- 南アフリカ共和国・サブサハラアフリカ - Supersport
- オーストラリア - Stan Sport
- イスラエル - RugbyPass TV、Sport 1
- マレーシア - Astro、RugbyPass TV
- ニュージーランド - Sky
- 太平洋諸島 - Digicel TV
- ジョージア - Silknet、RugbyPass TV
- イギリス・アイルランド - TNT Sport、RugbyPass TV
- フランス - L'Équipe、RugbyPass TV
脚注
関連項目
- SVNS (女子) - 女子大会
- ワールドラグビーセブンズチャレンジャーシリーズ - 下位大会
- ラグビーワールドカップセブンズ
外部リンク
- HSBC SVNS - 公式サイト


