松葉茶(まつばちゃ)、または松の葉茶(まつ- -はちゃ)は、松の棘、すなわち松の木(マツ属 Pinus)の葉から作られるハーブティである。朝鮮では、アカマツ(P. densiflora)やアブラマツ(P. tabuliformis)の葉から作られる茶は솔잎차(松葉茶)として知られる。一方、チョウセンゴヨウ(P. koraiensis)の葉から作られる茶は、잣잎차(朝鮮五葉松の葉の茶)백엽다(柏葉茶(はくようちゃ))として知られる。北米では、松葉茶はストローブマツ(P. strobus)の葉から作られることがある。日本では、主にアカマツやクロマツ(P. thunbergii)が使用されるが、アカマツの方が葉が柔らかく風味も良いとされる。東アジアでは、松葉は仙人の常食とされてきたことから、不老長寿の妙薬とも考えられてきた。

主成分

  • クロロフィル
  • ケルセチン
  • テルペン精油(α-ピネン)
  • ビタミンA・ビタミンC・ビタミンK

製造工程

松葉茶

松葉茶(ソチャ)は、アカマツかアブラマツの針葉から作られるハーブティである。松葉は普通12月頃に収穫される。なるべく正午以前、山中に位置し南東を向いて日当たりに育った10歳から20歳の木。松葉茶(ソチャ)には2通りの作り方がある。

1つ目の方法は、生か乾燥させた松葉を使う。収穫した葉を1日のあいだ水に浸し、それから洗ってすすぎ、尖い先端を切り落とし、半分かまたは3分に切る。すぐさま使用することもできるが、使う前まで日の当たらない場所で乾かしておいてもよい。水60 mlあたり、乾燥させた松葉10-15 g、または生の松葉20-30 gを弱火で煮出す。この茶には収斂作用(渋み)の特性があるので、味を調えるためにハチミツか砂糖を加える。

2つ目の方法は、発酵させた松葉を使って作るものである。収穫した葉は、その尖い先端を切り落として洗い、それから600 mlの水と100 gの砂糖で作った砂糖溶液に入れる。日の当たる場所で夏なら1週間(他の季節なら更にもう少し)で発酵する。よく発酵した松葉茶(ソチャ)は布で漉し、冷茶で提供する。

朝鮮五葉松の葉の茶

チャチャ/柏葉茶(ペギョタ/ペギョチャ)

東向きに生える葉を収穫し茶を作る。生の松葉50 gを洗い、水気をきり、300 mlの水で煮る。ひと煮立ちしたら、弱火で煎じ、葉を除いて賞味する。

脚注


松葉茶の写真素材 [224275494] イメージマート

松葉茶 takakoの不思議な世界

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